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「贋作のない画家はいない。超マイナー画家でも、地産地消されてる。」という話を聞いて考えたこと。
例えば、全国的には無名だが地元民に人気のある画家Aがいたとしよう。人気があるのでその地方で贋作がたくさん作られたとする。
時は流れ、画家Aの存在はほとんど忘れ去られていた。そこへ美術史家が調査にやってくる。残っている作品を収集してみると、筆跡などからa群とb群に分けられる。a群は巧くて魅力的だ、一人の手によるものだろう。b群はそうでもない、数種類の手が見られる。
さて、考察の結果a群が画家Aの作品として認定され、b群は複数の贋作師によるものであると判断された。かくしてこの地方の知られざる画家Aが発掘されたのである。これらa群を基準作として、今後さらなる研究発表がなされるであろう。
…とここで、実はa群が一人の上手い贋作師の作品であったらどうだろう。禅僧や文人など、布教の手段や余技として絵を描く人物が必ずしも技巧的に優れているとは限らない。むしろ大抵ヘタである。例えばそういった画家Aの真似をした贋作師のほうが技巧的に優れていたとする。そして後世、その贋作師の作品だけが画家Aの作品だと判断され、本当の画家Aの作品が贋作の一群の中に埋没しているとしたら…。そんな話があったら面白いですよね。
いや、博物館に勤務する人間としては「面白い」とか言ったらいけないのだと思いますが…。まぁでも作者の基準作を同定する場合「伝来(どこにどう伝わったものであるか、またその話がどれくらい正しそうか)」も考慮に入れられるので、上に書いたようなことはまず起こらないと思います。
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毎年恒例の旅行、タビクラ2009行ってきました。熱海→伊豆半島→伊豆大島のルートです。
熱海は思ってたより廃墟がありませんでした。綺麗だった…。
『ツーリングマップル』情報は素晴らしいですね。伊豆半島の海岸沿い、ふしみ食堂にて。
大島へ渡る超高速船、セブンアイランド(愛)。船なのに海面から浮いて飛ぶらしいです。
伊豆大島の動物園は入園無料でした。100円の餌一袋でかなり楽しめます。レッサーパンダ以外のすべての動物に適用されるオールマイティな飼料ってどんなだ!?と袋を開けたら落花生でした。ちなみに葉物(アシタバ、白菜等)の持ち込みは自由だそうです。持ち込み自由なのも驚きですが、島ではアシタバが葉物の代表のような扱いを受けているのもカルチャーショックでした。写真は猿山の様子。猿山の猿はすべてワオキツネザルです。間違ってはいない。
モリモトさんたち
火山の火口への道。土産物屋は季節外なのかつぶれたのか、いい廃墟具合です。足元の「アブナイデス」の文字は写真を見て初めて気付きました。何に対しての警告だったんだ。
火口付近。晴れたらこんな感じだったらしいですが、まっ白でまったく先が見えませんでした!地獄を歩いているようでした。
富士山が見えなかったため、ホントに一人7000円の商品券をもらいました。なぜそんな高額にしてしまったのか。大島、無茶しすぎ。そもそも富士山が見えることすら知らずに行ったため、棚からボタモチでした。
商品券は、伊勢エビとトコブシとキンメダイのひらきと、大量の土産物に化けました。伊勢エビを箱買い…。妙な罪悪感にかられます。