やってましたね。最初ちょっと見逃しました。精巧な背景に、フラットな人物。動きはとてもリアル。最近の主流のようですが・・・私も、好きです。タイムスリップものの話はいろいろあるだろうけど、設定自体の面白さにおぼれないで、それを巧みに使いこなしてると思う。面白かったです。
しかしあんな恐ろしい能力を手に入れてしまったら、あれくらい能天気な子じゃなきゃ怖くて外に出かけられないだろうなぁ(笑)やり直しの出来る人生って結構怖いよ・・・。後悔するのとどっちが楽だろう。

そうそう、以前言ってた筒井康隆さんの「残像に口紅を」読みました。(下に写真つけようと思ったらAmazonに画像なかった・・・なぜ)とってもメタフィクションでした。小説の中で使える文字がだんだん減っていって、その文字が指す「物」も消えていくという話。例えば、「い」が消えたら「犬」も消えてしまうというように。すんごく面白かったです。文字が減っても話を進められる作者の力量にもびっくりですが、「ことば」が消えていくことで、「ことば」の果たしていた役割が、急に鮮やかに見えてくる・・・なんて言うとありきたりだなぁ、んー。私たちの思考そのものになっていて、意識すらされない「ことば」を表舞台に引っ張り出している作品、だと思います。だから、「はっ」とすると同時に何か気持ち悪いような、居心地の悪いような気分になりました。

そういえば筒井さんも学生時代、クラマ画会に来てたらしいですね。最も、当時は油絵専門のサークルだったので、合わなくてすぐやめちゃったらしいですが。


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