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- 作者: 黒田日出男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/03/20
- メディア: 新書
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上杉本の洛中洛外図をめぐる謎――いつ、誰によって、何のために描かれたのか――に挑む著作なのですが、ただの論文ではなく、かといって単なる読み物でもなく、すごく面白い構造の本でした。
研究者、ここでは主に歴史家としての筆者が、どのような手順で物事を明らかにしていくのか、それを順番に記すことで、読者も一緒に謎を解くような感覚で話が進みます。著者が冒頭で書いている通り、推理小説のような作りです。
ただ、その方法は本物の歴史家のものであり、一編の研究論文を作り上げる時にたどる紆余曲折を、先行研究の丁寧な洗い出しから、新資料の模索、自己批判の過程まで含めて記しています。そして導き出された結論は、一連の上杉本論争を踏まえたうえでの、現時点で最も説得力のあるものとなっています。
つまり、研究論文としても、読み物としても充実した内容の本なのです。これはすごい。これから研究というものをしよう、という学生さんにぜひ読んでもらいたい本です。
その本の中から、抜き書きを一節。
生の<事実>などあるわけではなく、ただ<私>の解釈によって示されているかぎりでの<事実>が提示されているだけである。
黒田日出男 『謎解き 洛中洛外図』岩波書店、1996年、203-204頁
すべての研究論文の冒頭には、このセリフが暗に含まれているものだと思うのだけど、あらためて明記することも、時々は必要なんだろうなぁと思いました。忘れている人も、もしかしたら気付いてない人もいるのではないか。これは文系に限らず、理系の論文にだって言えるはずだ。
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岩手に行ってきました。盛岡に二泊したのですが、想定外の繁華街っぷりに驚きました。そして食べ物がうまい。
遠野ふるさと村の曲がり家。ふるさと村、一押しです。建物だけでなく山村全体が再現されているので、ホントにタイムスリップしたような気分になれます。
関心したのは、演出がうまいんですよ。土産屋や情報館は駐車場のそばにかためてあって、山村はそこから見えないとこにあるんですよね。来た人は小川を渡り、森の小道を抜け、その先の古びた木の門をくぐると山村の風景が…という具合で辿り着くのです。最初に通り抜ける森の名前が「マヨヒガの森」ってのもうますぎる。(迷い家の伝承)
たまに地元のおばあちゃんたちが番をしているのですが、何を喋っているのかわからない。
ふるさと村はたぶん車でしか行けないと思います。レンタカー借りてよかった。
途中で寄った早池峰ダム。ダム萌えー。
他にも色々行ったのですが、写真撮り忘れてました。
こちらは小岩井農場の牛舎。
岩手、いいとこでした。
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バルバスバウNo.6出たよー。今号の見どころ
- 一流のオシャレはここにある……『東京一抜け指南』 by ツヤ丸
シャツはいいよねシャツは…。
講読はこちら BulBous Bow バルバスバウ
こないだガケ書房行ってきました。夜の10時までやってて素晴らしいですね。
- 作者: 奥野宣之
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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