岐阜の「後藤人形」が創作雛を作っているそうな。しばらく前の新聞チラシに入っていて、すごく目を引いた。職場の昼休みに「これはアリかナシか」という話になったのだけど、私は全然アリ*1だと思う。

後藤人形 創作雛のページ

お雛様も歴史の中で様々に形を変えてきたわけであって*2、ここに来てその変化を止めてしまうほうがむしろ不自然なことのような気がする。もちろん、古いタイプを保存することも大事だと思いますが。それと同時に、「お雛様を飾る」という習慣こそ引き継がれて欲しいのだ。そのために、お雛様はずっと女の子の憧れでなければいけない。だから、もっともっと現代人好みに変えてしまってかまわない、と思う。

そんなことを考えていたら、後藤人形のホームページに端的な言葉で記してありました。
「かたちを変えてこころを伝える」
なるほど、その通りだー。

でも、じゃあ一体どこからどこまでが「お雛様」の概念なのか、と言われると困る。「洋装のリカちゃん人形とその旦那」なんてのは、ちょっと嫌だしなぁ。着物着てて欲しいなぁ。となると、「こころを伝える」なんて言いつつ、ただ個人の好みを主張するだけの話になってしまうような。うーん。まぁ個人のブログなんで別にいいんですが・・・。文化とか美術の話って難しいなぁ。

*1:ちなみに「"全然"は否定形とセットでしか使えない」というのは、実はごく最近にできたルールだった・・・というのはもう有名な話、か。参照:「全然〜ない」をいぢめる

*2:参照:移り行く雛人形の歴史